<strong>領海侵犯、公務執行妨害で逮捕されていた中国人船長を釈放した、との報道に怒りを越えて唖然としました。日本政府には、果たして地に着いた外交戦略があるのだろうか。トンと理解に苦しんだ。
今の中国人は世界秩序も道徳も環境保持にも、まったく関心がありません。あるのはただ利益のみ。百年も前に確定している尖閣諸島を、国際法も世界秩序もお構いなく、自国領と主張してはばからないのが中国人です。
六カ国協議にみられる、あつかましくも破廉恥な北朝鮮の外交姿勢と同じです。利益のためとあらば何でもあり、という姿勢なのです。油田が埋蔵されているとわかった途端、にわかに領有権を主張する始末。普通なら恥ずかしくてできないことも、金銭ずくとなればなりふり構わずやるのが中国人です。ましてや、何の戦略も気魂もない、ただおとなしいだけの日本相手となれば、これからもいろいろと難題を吹っかけ、自国の利益を増大する戦略をとってくることは必定です。
米国の口先介入にも屈しない強かさは今後も続くでしょう。 何事も米国頼みの日本などはじめから眼中に無いのですから。
北朝鮮と中国は根本的に同根民族です。かねて潮騒で、中国は北朝鮮と協調して、日米韓に対抗する構図を策定している、と指摘しましたが、ですからわれわれが意図するような成果が得られるはずが無いのです。
日米会談でオバマ大統領から、話し合いで解決を、と言われるや、たちまち船長を釈放してしまう腰抜け菅さんでは、到底、今の中国に対抗することはできません。
日本はいつまで米国や中国にたいして隷属外交を続けるつもりなのでしょうか。菅卑弥呼と仙石難升米さんが、結果的に、中国から親魏倭王や率善中郎将の甘心を買っているようでは困るのです。
弥生時代の日本人ですら、一時の便法として朝貢していただけで、自国の自主独立に日夜腐心し、今日の日本が存続し得ているのです。他国に頼らない自主独立路線を進めない限り、永久にどうにでもなる国家、と世界の民族から嘲られることになります。 米国に頼らない軍備を構築し、米国はじめとする諸国に日本の核武装の必要を理解させるほかに、中国のような頑是無い国家を折檻することはできません。日本外交が根本的に変質し、明治時代の伊藤博文や陸奥宗光、林薫のような外交官が輩出するようになれば、軍備拡張に勝るでしょうが、今のところ見込みはなさそうです。
これからの中国の執拗な攻勢を注視ししながら、日本のあり方をよくよく考えてみようではありませんか。
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