シー・シェパートは海賊か?
欧米人の品格低下!
シー・シェパートなどと称する、全身に刺青をしたやくざ者紛いの一団が、南極海で捕鯨する日本船に暴挙きわまる行為をおこなっている。捕鯨反対という、もっともらしい国際キャンペーンのもと、まさに海賊さながらの行為をほしいままにしている。いや、海賊どころか野蛮人である。今回、逮捕された人間はニュージーランド国籍というが、これらの海賊連中には複数国の人間がくわわっているという。おそらく、なにかと目立ちたがりたい連中なのかもしれないが、一方、何事にも毅然としない腰抜け日本相手という、甘い考えもあるかもしれない。要するに、日本はなめられている。
だが、こうした図式だけでは、かれらの行動の本質を理解できない、民族性の本質的相違ということも考える必要がありそうである。
欧米人はもともと進取性、積極性、能動性、創造性、冒険性・探求性に富む民族的資質がある。こうした資質は同時に、闘争心、競争心から好戦的な資質にもつながる。ことに、無教養の欧米人には著しい凶暴性がある。もとより、どの民族にも同様の資質があろうが、その分布密度と程度において欧米人にきわだっている。
さらに危惧されるのは、こうした民族遺伝子(コケージアン民族由来遺伝子)が、年々、劣化方向に変質してきているのではないかと思われることである。つまり、良質遺伝子が劣化し、代わって攻撃性、暴力性、闘争性、凶暴性といった劣性遺伝子が、顕在化してきているのではないかということである。
筆者は50年ほどまえに米国に留学したことがある。外貨持ち出し50ドル(1ドル360円固定相場)の厳しい経済状況であったから、米国のファンド資金のお世話になり、大学病院に留学することができた。二年間の留学の間、医学のレベル、社会構造、その他のいろいろな民族的特徴を観察する機会を得た。医学レベルの高さはもとより、民衆の生活も概して平穏かつ豊かであった。また、ごく少数例を除き、米国人一般は好意的かつ紳士的であり、米国民度の高さを痛感させられたものである。
ところがである。最近、ロンドン大学医学部の研究機関で、名誉フェローとなっていた娘が帰国した。その帰国の第一声が、「英国人は野蛮で不潔よ」であった。かつて留学経験のある小生には、実に衝撃的な言葉であった。だが、時代は確実に変わりつつあるというのが事実であったのだ。
むかしの留学当時を思い返すと、帰国後ほどなくの11月、ケネディー大統領が暗殺されるという大事件がおこった。それからというもの、熱に浮かされてでもいるかのように、トンキン湾でベトナム軍と米軍が衝突。米国はこの時を待っていたのか奇禍だったのか、8年余もつづくヴェトナム戦争へと突入していった。
以降、米国は世界の警察官とばかり、世界中の国々に政治干渉をかさね、政権転覆や米国寄りの政権維持に狂奔し、自らの優越性を保つため他を省みぬ、容赦ない陰湿かつ凶暴な手段を弄しつづける。
こうした一連の動きの果てが、イラクへの不当な介入となり、現在、惨憺たる状況をイラクにもたらすことになった。イラク民衆の米国に対する怨念はいかばかりか想像をこえる。これではテロはいつまでたってもなくならないばかりか、日々増大するばかりだろう。父、母、兄弟、近親、同胞を、圧倒的な火力で虫けらのように殺戮されているのが、現在のイラク、パレスチナ民衆の日常なのだ。あまりにも悲惨ではないか。民衆の憎悪は深く未来永劫つづくことになろう。
戦争の発端はテロにたいする自衛という国家理念による。だが、これをもって、惨状・悲劇をまねいたことを正当化できるものではない。また、テロを生じさせている問題には、あまり反省も解決策もないのは残念なことだ。
自己中心的なコケージアン的遺伝子が、平和、妥協、調和、穏健といった発想を遠ざけ、反省を忘れさせ、優越感、排他性、非寛容な宗教性などとあいまって、テロを蔓延させる攻撃的行動に走らせ、世界秩序の構築をますます困難にしているのである。
こうした欧米民族の劣性資質が、端的に現われているのが、今回、日本捕鯨船へ不法に侵入した、グリーピースと称するならず者である。みずからの行動を恥じるどころか、賠償金まで要求する破廉恥ぶりは、まさに海賊そのものである。これこそ無教養な欧米人によくみられる思考・行動パターンである。
この問題について岡田外相と豪外相が会談している。不法者の取締りを求める岡田外相に対し、豪外相は協力を表明しないばかりか、逆に捕鯨問題を国際裁定にかけると表明する始末。国際裁定にかけるかけないは自由であるが、不法者を自国の港から出航させている豪政府の責任、ならびにこれを取り締まれないでいることが、如何に不都合なことであり、国家威信を失墜せせているか考えないのであろうか。
だが、こうした発想や行動をとれるのが欧米人なのである。
さて、南極海におけるシーシェパードの事件は、日本国民はもとより、世界の瞠目するところとなっている。もとより日本国民は日本政府の対応に多大の関心を抱いている。政府がならず者を日本へ連行するとしたのは当然であるが、今後、日本政府が関係者はもとより関係国にたいして、毅然たる態度をもって望むことを、国民はつよく望んでいることを認識すべきである。そして、無法者にはあらゆる関係法規を適用し、峻厳かつ徹底的な処罰を課すべきである。同時に、その悪行をつぶさに世界に発信し、日本の正義を周知徹底させなければならない。捕鯨の問題点や外交を理由に、手加減するようなことがあってはならない。いい加減なことをすると、かえって、やっぱり日本が不正義だったのか、と欧米人は考えてしまう。欧米人の感覚とはそういうものである。
したがって、今後の政府の対応はきわめて重大なのである。平和を獲得し友愛の精神を貫くことには、不動の覚悟と強固な精神がなくてはならない。
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