シー・シェパートは海賊か?
欧米人の品格低下!
シー・シェパートなどと称する、全身に刺青をしたやくざ紛いの一団が、南極海で捕鯨する日本船に無謀きわまる行為をおこなっている。捕鯨反対という、もっともらしい国際キャンペーンの名のもと、まさに海賊さながらの行為をほしいままにしている。いや、海賊どころか野蛮人なみである。今回、逮捕された人間はニュージーランド国籍というが、これらの海賊連中には複数国の人間がくわわっているしい。
彼らにしてみれば、目立ちたいための、一種のスポーツ感覚でいるのかもしれないが、一方、何事にも毅然としない腰抜け国家が相手という、甘い考えが動機の一つになっている可能性もある。要するに、日本はなめられている。
だが、そうした図式だけでは理解できないものがありそうだ。少し高踏的な言い方になるが、民族性の相違ということをつい考えてしまうようになる。
欧米人はもともと進取性、積極性、能動性、創造性に富む民族的資質があるが、同時に、闘争心、競争心、さらに好戦的な資質にもつながるものが含まれている。これらの資質こそ、彼らが今日の文明人という地位を築いたであろうことは否めない。だが一方、この資質の中には、攻撃性、闘争性、征服欲、独占欲などの、かならずしも21世紀の地球人としては、ふさわしくない資質が存在していることを忘れてはならない。
このことはかならずしも欧米人特有というものではなく、大なり小なり各民族に流れる特性だろうが、欧米人にはその分布範囲と強度において、著しい相違がある。日本人は、紛争をとかく話し合いで収めようとする傾向が強いのに対して、欧米人の闘争的資質は多くは強烈な自己主張に終始し、自己の正当性を強力に主張するばかりで、相手の心情にいささかの斟酌も加えようとしない傾向が強い。
最近、ロンドン大学医学部分子治療学で名誉フェローとして働いていた娘が帰国した。早速、「英国の生活で何がもっとも印象的だった?」と聞いたところ、予想しない返事がかえってきた。「かれらは不潔で野蛮よ」というのであった。50年まえに米国に留学経験のある私には非常な驚きであった。
50年前の米国は、ほとんどすべての面で先進的、友好的で、高度の文化と民主主義の国、というのがわたしの印象であったから。
それで、この50年の間における世界の変化を考えてみることになった。
明治維新以来の世界史を思い出してみると、たしかに欧米諸国の民族遺伝子(ことにコケージアン民族由来)は、年々、変質してきているのではないか。それも、変質というよりはむしろ劣化しているのではないか、と思える点が多いことに気がついた。進取性、積極性、能動性、創造性などの良質遺伝子が次第に劣化し、攻撃性、暴力性、闘争性、凶暴性といった悪い遺伝子が、強勢になっているように思えてくるのである。
こうした欧米民族の資質低下、資質劣化を如実かつ顕著にしめているのが、今回事件となっている、南極海でみせたシーシェパードと称する欧米人の姿といえよう。
彼らは危険物を投下し、人体に危険を及ぼす可能性のあるレーザー光線を放射し、その上、日本船の進行方向に割り込んで衝突させる暴挙を行っている。その上、夜間不法に乗船してきて、損害賠償を要求するという、正にならず者ならではの行動をとっている。今や、シーシェパードは海賊そのものであることがあきらかになった。
赤松大臣は日本船不法に潜入して来た男を拘留し、日本に連行することを船長に命じたらしいが、これは当然の処置である。
さて、これからの対応だが、きわめて悪質な不法者にたいして、国内法の各条項を的確に適応し、峻厳なる刑科を課さなければならない。いい加減なことをすれば、欧米人はますます付け上がり、日本をあまくみるだけで、彼らの無法はますます正当化されたとばかり、妨害行為の猩獗をきわめることになろう。一方、裁判経過は刻々詳細に世界に発信する必要がある。かれらがいかに無謀凶暴な行動をとっていたか、それにたいし日本船が極めて紳士的に対応しているか、十二分に理解させるためにきわめて重要なことである。
岡田外相が豪首相に、シーシェパードのとりしまりを要請したにもかかわらず、不法船の取り締まりに協力しないばかりか、国際司法裁判所に提訴を考えている、と答えている。オーストリアの首相は、日豪の将来性の重大性に国家首脳としての見識があるのだろうか。いかにも傲慢かつ攻撃性を示す欧米人の典型といえよう。
このように欧米人の持つ資質の相違をよく理解しなければ、これからの日本はかれらを論破・説諭し、日本国の正義を浸透させることは難しい。日本人特有な謙譲の精神などは、単に臆病、意気地なし、腰抜としかみない民族性であることを認識すべきである。これからの日本人はある種自我の強い人間性を獲得しなければならないかもしれない。
さて、米国はじめ欧米民族の資質を端的に現しているのが、今回の日本捕鯨船への不法侵入を行ったグリーピースを称する男たちである。みずからの行動を恥じるどころか、賠償金まで要求する破廉恥さは、まさに海賊以上のならず者というべきである。これが未教養な欧米人に普遍的にみられる思考、行動のパターンである。
こうした不届き者は徹底的に処罰し、世界にその悪行を公開しなければならない。けっして手加減してはならない。いい加減な処置では、かえって日本の捕鯨が悪いと欧米人は考えるものである。司法経過を詳細に世界に公表した上で、厳正かつ峻厳な処罰を下すべきであり、体罰ばかりか相応の損害補償を科すべきは当然の事案であろう。
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